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その39 遠州灘海浜公園球技場

 

ポイント🐢

浜松vs静岡

サッカーは浜松の完敗

 

静岡県は一枚岩ではありません。県庁所在地への一極集中が止まらない県が多い中、静岡県は例外。浜松は様々な点で静岡を上回る元気な都市です。

そもそも浜松は遠江(とおとうみ)の中心。駿河(するが)の中心である静岡とは、同じ静岡県内でもどこか雰囲気が異なります。

 

徳川家康に縁のある城下町として発展した両市ですが、その間には「越すに越されぬ」とうたわれた大井川が横たわるため、文化が違うのは当然でしょう。

何かあって意見がまとまらないときに「考えるより、とにかくやってみよう」と思う「やらまいか」精神の浜松市民。とにかくやってみなければ気が済まないタイプと言えそうです。

「とりあえずやめておこうか」と「やめまいか」精神の静岡市民。こちらは、面倒くさいことはしないタイプ。

このように両市の市民性は大きく異なります。

 

やらまいか精神の浜松は、スズキ、ホンダ、ヤマハなど多くの世界的な企業を生みました。

対してやめまいか精神の静岡は、はごろもフーズぐらいですか?缶詰のメーカーです。

そして鰻と餃子、それに三ケ日みかんが有名な浜松。

それに対して静岡は紅ほっぺぐらいですかね?いちごの品種です。

 

このように、浜松は静岡より圧倒的に魅力のある都市です。ところが、ことサッカーにおいては完敗。

サッカー王国・静岡のブランドは清水藤枝静岡などの中部地域の努力で築き上げたもの。浜松は蚊帳の外です。

そしてこの遠州灘海浜公園球技場の所有者も、あくまで静岡県。浜松市が整備したものではありません。

PJMフューチャーズ(現サガン鳥栖)を繋ぎ留めておくことができず、本田技研のプロ化にも手を貸さない行政なのですから、サッカー王国とは程遠い浜松です。

 

とてもシンプルなメインスタンド。収容人数は2,800人です。

海岸に近いスタジアムのため、津波発生時の避難先としての役目を担っています。

 

バックスタンドの座席は全部で5段。収容人数は900人です。

 

天気が良ければ芝生席に腰をおろしてもよさそうです。

 

遠州灘は、太平洋に面する静岡県御前崎から愛知県伊良湖岬まで110キロあります。

日本最大の砂浜地帯でもあり、中田島砂丘は有名な観光スポットです。そしてその海岸は世界的にも希少なアカウミガメの産卵地。

にもかかわらず、静岡県と浜松市は海岸近くに大規模な野球場を建設するそうです。

海岸近くの開発はどうか慎重に行ってもらいたいものです。ここだけは静岡のやめまいか精神を見習って…

 

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