ポイント🤸
- 絶妙な傾斜のメインスタンド
- 立体的な芝生席
- アクセスの悪さは致命的
サッカーのまちが誇る
地形を活かしたダイナミックな専用スタジアム
「蹴球都市 サッカーと、時間を刻む」藤枝市です。
サッカー王国・静岡の中でも、藤枝は特にサッカー熱が高い地域。
プロ選手を多く輩出している伝統校藤枝東高校と、近年躍進著しい私立藤枝明誠高校の藤枝ダービーは見逃せません。
もちろん、藤枝MYFCのことも忘れてもらっては困ります。
このスタジアムは、人口14万人の蹴球都市の自慢のスタジアム。
それは思いのほか豪華で、それでいてとても観やすく、雰囲気抜群!訪れた人はきっと満足すること間違いなし。
この規模のスタジアムの理想形と言ったら、言い過ぎでしょうか。
スタジアムの誕生は2002年5月、ワールドカップの開幕直前でした。
当時、日本の各自治体によるキャンプ地誘致合戦はとても過熱しており、キャンプ地に名乗りをあげた自治体はなんと70以上!
藤枝市も、サッカーのまちのプライドに懸けてこの誘致合戦に参戦。
当初は南米の強豪国コロンビアを誘致すべく活動をしましたが、なんとそのコロンビアは予選敗退。
コロンビアが敗退してしまうなんて、南米予選のレベルの高さは恐ろしさを感じます。
その後、なんとかセネガルの誘致に成功。
本大会では「死の組」を引き当ててしまったセネガルですが、開幕戦では前回優勝国フランスを破り世界に衝撃を与えました。
続くデンマーク戦、ウルグアイ戦は引分け。見事にグループステージを突破し再び世界を脅かせました。
続く決勝トーナメントではスウェーデンも破り、ベスト8進出。
準々決勝ではトルコに敗れたものの、大会にインパクトを残す見事な戦いぶりを披露。
この大躍進は、藤枝での合宿が効いたのでしょうか。
近年では藤枝MYFCの試合をはじめ、高校サッカーでの主要な試合や、SBSカップなどの国際大会でも利用されています。
過去にはスタジアム問題により、藤枝ブルックスに逃げられた藤枝市。
残念ながら現在の藤枝MYFCは、ブルックスを包んでいた熱気とは程遠い状態ですが、まだまだ伸びしろ十分の藤枝MYFCのこれからに期待しましょう。
立派なメインスタンド
大きな屋根が印象的なメインスタンド。飾り気はありませんが、絶妙な傾斜の付け方が心憎い。
お洒落な藤色の座席は、藤枝市のこだわり。
メインスタンドは全席個席、さらにスタンド中央部は背もたれ付きです。
この立派なメインスタンドに、藤枝市の強い意気込みを感じます。
立体的な芝生席
メインスタンド以外は立体的な芝生席。多くのスタジアムの芝生席は、高さも傾斜も無く、観戦にはむいていません。
ところがこのスタジアムは違います。山間に造られた地形をダイナミックに活用し、とても魅力的な芝生席に仕上げました。
センスの良さが光ります。
J2規格に改修
藤枝MYFCのJ2ライセンス取得に向け、市はスタジアムの改修に向け動き始めました。
計画によるとバックスタンドに約5,000席の屋根付きスタンドを新設するようです。
今後の進展に期待しましょう。
欠点はアクセスの悪さ
山間に造られたこのスタジアムは、公共交通機関を使ったアクセスは絶望的。路線バスは1日に数本しかありません。
東名、新東名どちらのインターからも比較的近く、駐車場も充実しているため、自家用車や駅の近くでレンタカーを借りるのが現実的です。
そうでなければシャトルバスの運行を祈りましょう…
駅から歩くと1時間。たかがサッカーを見に行くのも楽じゃありません。