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その44 柏の葉公園総合競技場

柏の葉公園総合競技場 高校選手権 市立船橋高校 星稜高校 名古屋高校 観戦記

 

ポイント😬

なんだかんだで活躍してる

 

完成と同時にレイソルサポーターに拒絶された柏の葉競技場ですが、千葉県における育成年代の主要スタジアムであったり、地元に天然芝のスタジアムが無いブリオベッカ浦安が使用したり、NECグリーンロケッツ東葛(ラグビー)のホームスタジアムだったりと、東葛地域の代表的なスタジアムとして活躍しています。

 

近年、ラグビー色が濃くなってきた柏の葉ですが、やはり花形は全国高校サッカー選手権大会。

 

特に千葉県代表校の試合は大いに盛り上がります。


観戦はメインスタンドで

高さも傾斜もあるメインスタンド。

 

この規模の陸上競技場としてはまずまずの眺めを確保しています。

 

それに対してバックスタンドは酷いもの。高さが無く傾斜も緩いため、トラック越しに見えるピッチは見づらい以外に何も感じません。

 

最前列は、ほぼピッチレベル。高さの無い陸上競技場は本当に見づらい。

 

ゴール裏にいたっては最悪の一言。

等々力競技場や、レモンガススタジアム平塚に匹敵する酷さ。屋根があることが唯一の救いです。

 

柏の葉移転問題

1995年にJリーグに昇格した柏レイソル。しかし、日立柏サッカー場はJリーグの定める基準を満たしていませんでした。

当時のJリーグ参加規程には、スタジアムの条件として「公共の施設であること」「15,000人以上収容できること」があげられていたそうです。

要するに、日立台のような民間所有の10,000人程度のスタジアムでは、Jリーグに参戦できません。そこで千葉県が柏の葉に建設予定だった陸上競技場を設計変更(変更前は3,000人収容予定)。

レイソルの要望と、Jリーグチェアマンからの「どうせ作るなら20,000人収容の屋根付きにしてみては」という余計な言葉も入り、現在の姿となりました。

 

ところがこの陸上競技場の完成を待っていては、Jリーグ開幕に間に合いません。そこでレイソルは、日立台を突貫工事で15,000人規模に拡張。

こうして柏市にはサッカー場と陸上競技場、2つのJリーグ規格のスタジアムが誕生しました。

 

さて、サポーター抜きに進められたこの話。

専用スタジアムから陸上競技場への移転などあってはならないこと。サポーターが納得するなんて土台無理な話です。「造ったのだから使え」と上から目線の行政にも問題があり、「全面移転反対」を掲げたサポーターは、移転を阻止すべく闘いへ突入。

柏の葉のJリーグデビュー戦となった1999年の柏vs浦和の試合では、発煙筒が飛び交う壮絶な猛抗議を展開。

レッズサポーターが唖然とするほどの過激な猛抗議でした。

 

ホームゴール裏一帯は、赤い光と白い煙に包まれました。

 

激しい抵抗の甲斐あって、柏の葉での公式戦は2008年以降は開催されていません。

いくら立派なメインスタンドを用意しても所詮は陸上競技場。日立台の臨場感を知ってしまったら、移転など到底受け入れられるものでは無いでしょう。

傾斜があるとはいえ、日立台と比較すると…

の差です。

 

ゴール裏席は

です。

まさに雲泥の差。これでは勝負になりません。

 

柏の葉キャンパス駅

陸の孤島、柏の葉に変化が訪れたは2005年。つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅が開業しました。

駅からスタジアムは歩いて25分程と、アクセスは少し改善。何より駅周辺の開発に伴い、街並みが一変。

マンションやららぽーと柏の葉など、三井グループの街として開発が進み人口も増加。スタジアムが完成した1999年に比べると、街は劇的に変化しました。

 

バックスタンド越しに見える高層ビル群は、柏の葉キャンパス駅周辺のタワーマンションです。

 

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