ポイント🐢
- いざという時はここに避難
- 遠州灘はウミガメの産卵地
- にもかかわらず野球場を建設
浜松vs静岡
サッカーは浜松の完敗
静岡県は一枚岩ではありません。県庁所在地への一極集中が止まらない県が多い中、静岡県は例外。浜松は様々な点で静岡を上回る元気な都市です。
そもそも浜松は遠江(とおとうみ)の中心。駿河(するが)の中心である静岡とは、同じ静岡県内でもどこか雰囲気が異なります。
徳川家康に縁のある城下町として発展した両市ですが、その間には「越すに越されぬ」とうたわれた大井川が横たわるため、文化が違うのは当然でしょう。
何かあって意見がまとまらないときに「考えるより、とにかくやってみよう」と思う「やらまいか」精神の浜松市民。とにかくやってみなければ気が済まないタイプと言えそうです。
「とりあえずやめておこうか」と「やめまいか」精神の静岡市民。こちらは、面倒くさいことはしないタイプ。
このように両市の市民性は大きく異なります。
やらまいか精神の浜松は、スズキ、ホンダ、ヤマハなど多くの世界的な企業を生みました。
対してやめまいか精神の静岡は、はごろもフーズぐらいですか?缶詰のメーカーです。
そして鰻と餃子、それに三ケ日みかんが有名な浜松。
それに対して静岡は紅ほっぺぐらいですかね?いちごの品種です。
このように、浜松は静岡より圧倒的に魅力のある都市です。ところが、ことサッカーにおいては完敗。
サッカー王国・静岡のブランドは清水、藤枝、静岡などの中部地域の努力で築き上げたもの。浜松は蚊帳の外です。
そしてこの遠州灘海浜公園球技場の所有者も、あくまで静岡県。浜松市が整備したものではありません。
PJMフューチャーズ(現サガン鳥栖)を繋ぎ留めておくことができず、本田技研のプロ化にも手を貸さない行政なのですから、サッカー王国とは程遠い浜松です。
とてもシンプルなメインスタンド。収容人数は2,800人です。
海岸に近いスタジアムのため、津波発生時の避難先としての役目を担っています。
バックスタンドの座席は全部で5段。収容人数は900人です。
天気が良ければ芝生席に腰をおろしてもよさそうです。
遠州灘は、太平洋に面する静岡県御前崎から愛知県伊良湖岬まで110キロあります。
日本最大の砂浜地帯でもあり、中田島砂丘は有名な観光スポットです。そしてその海岸は世界的にも希少なアカウミガメの産卵地。
にもかかわらず、静岡県と浜松市は海岸近くに大規模な野球場を建設するそうです。
海岸近くの開発はどうか慎重に行ってもらいたいものです。ここだけは静岡のやめまいか精神を見習って…