ポイント😄
- 寄付金で建設
- まるで壁のようなスタンド
- 厚顔無恥な吹田市
心震える最高のスタジアム
Jリーグ開幕当初からガンバ大阪がホームスタジアムとして使用してきた万博記念競技場は、プロの試合を行うにはあまりにもお粗末でした。
そのような状況に、新スタジアムを望む声が多く出たのは至極当然のことです。ところが、ホームタウンである吹田市がとことん非協力的な姿勢を貫き通したため、スタジアム建設計画は全く進展しないまま時が流れました…
その間もガンバ大阪サポーターはもちろん、アウェイサポーターも万博での劣悪な環境下での観戦を強いられました。
そこで2008年7月、ガンバ大阪は行政に頼らず、クラブ主導でのスタジアム建設を目指すことを明らかに。
ここからスタジアム建設計画は一気に前進します。
翌2009年には、32,000人収容のスタジアムを150億円で建設する計画を公表。改めて税金には頼らず、民間の寄付で賄う方針を明らかにしました。
しかしここからが厚顔無恥な吹田市の本領発揮!!金は出さないが口は出す。
- 吹田市は「座席数32,000席以上、かつ2面以上の屋根つき」「40,000席への増築可能な設計」であることを条件に完成した施設の寄付を、物納でのみ受ける(金銭での寄付は受けない)。
- 吹田市は、スタジアム建設用地に係る固定資産税相当額以上の負担はしない(万博記念機構からの用地賃借料等に対する補助は行わない)。
- 吹田市は(将来的に生じる)大規模修繕費を一切負担しない。
- 吹田市はFIFAワールドカップ招致に伴う座席数40,000席への増改築費を一切負担しない。
これは2022年ワールドカップ開催地の立候補に向けて動き出した吹田市の要求です。
自ら金を出すことをせず、ワールドカップ開催条件を満たすための増席分も負担しろということです。もはや呆れるしかありません…
当然ガンバは難色を示し、動き出したスタジアム建設は遅れます。
それから5年、待たされ続けた新スタジアムは2016年、ようやく完成しました。
壁のようなスタンド
寄付金で建設したことが功を奏したのか、無駄なもの、無駄なスペースが一切ないため、臨場感抜群。
傾斜のあるスタンドは、まるでライン際にそそり立つ壁のよう。最後列の席でも、日産スタジアムの最前列と同じくらいの距離というのですから驚きです。
どこを切り詰めてどこを守ればよいのか、その判断が適切だったのでしょう。
大迫力のホームゴール裏。絵になるかっこよさです。
ゴール裏から選手を後押ししたいけど、なかなかきっかけが無い。なんて人は、ぜひ専用スタジアムでデビューしてみてください。きっと心が揺さぶられるはずです。
2階席に上っても、タッチラインがすぐそこにあるような感覚です。この感覚を一度体験してしまったら、もうこんなところでは観戦できません。
ガンバサポーターならずとも、大興奮間違いなし!!
スタンドは高さにより4段階ぐらいに角度を変え、どこからでも見やすいように工夫されているそうです。
全席屋根付き
気になる屋根は、なんと最前列の席の真上まであるそうです。とはいっても、下層スタンド前列は風向きによっては雨が吹き込んできますので、天気が心配な日は雨具の準備が必要になります。
またしても厚顔無恥な吹田市
残念ながら「パナソニックスタジアム吹田」はネーミングライツ。つまりこのスタジアムの正式名ではありません。
正式名は「市立吹田サッカースタジアム」です。
一銭も出さずに市立とは、驚くほど厚顔無恥な吹田市です。
モノレール延伸
主な交通手段となる大阪モノレールは、現在門真市から南へ延伸工事中。開業は2029年の予定です。
この延伸により、放射状に形成された既存鉄道を環状方向に結節され、広域的な鉄道ネットワークが形成されます。
具体的には、OsakaMetro長堀鶴見緑地線・JR学研都市線・近鉄けいはんな線・近鉄奈良線の4路線と新たに結節し、在来10路線とのネットワークが形成されることになります。