ポイント🚃
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- 屋根無し、傾斜無し
- 圧倒的存在感を誇る聖火台
- 天童南駅から徒歩
待ち望まれる新スタジアム
様々な分野で県外資本の進出を嫌っているといわれている山形県。マクドナルドが進出したのは全国で最後、モスクワより後だったというのですから驚きです。
しかし、モンテディオ山形に関しては話が別なようです。
モンテディオはJリーグオリジナル10の一員にはならなかったものの、J2オリジナル10に参加。
また、ニューバランスとサプライヤー契約を締結したのは2015年。これは、ニューバランスがサッカー市場への参入を発表した年です(現在のサプライヤーはペナルティ)。
県全体で人口約108万人と、決して大きなマーケットとは言い難い山形ですが、このような積極的な姿勢は好感が持てます。
県花はベニバナ
山形県総合運動公園は「べにばなスポーツパーク」とかっこいいんだか、かわいいんだかよくわからない愛称が付けられています。これはおそらく山形県の県花、ベニバナにちなんだ愛称だと思われます。
陸上競技場で開催するJリーグの試合はもちろん、体育館でBリーグやVリーグの試合も開催。そのうえモンテディオの練習拠点も擁するなど、山形におけるスポーツの一大拠点となっています。
屋根無し、傾斜無し
屋根はメインスタンド中央に僅かにあるだけ。もはや無いのと同じです。
そのうえ、ピッチとスタンドの間の無駄なスペースが多く、しかも傾斜は緩々。ただでさえ遠いピッチが、さらに遠くに感じます。
前身のNEC山形時代から利用している愛着あるスタジアムですが、時代に取り残されていることは明白です。
2028年夏の開業を目指して建設される新スタジアムが待ち遠しいですね。
独特の形をしたバックスタンド
聖火台に敬意を表し、中央に向けて座席が減っていきます。
J2リーグ創設期に開催された、モンテディオ山形vsベガルタ仙台の「みちのくダービー」では、バックスタンドを青と黄色、真っ二つに染めあげた壮大な応援合戦が繰り広げられました。
しかし、いつの頃からか熱いサポーターはゴール裏に陣取るようになり、少し寂しさを感じます。
それにしても、季節により色を変える山々の美しさは壮観です。
天童南駅
最寄り駅はJR奥羽本線「天童南」駅。
およそ6,000台の駐車場を誇る公園ですから、アクセスのメインはやはり自家用車です。
それでも、鉄道の駅があるのと無いのでは大違い。2015年に駅が完成したことにより、車を持たない層やアウェイサポーターが訪れやすくなったことは喜ばしいことです。
ただし、電車の本数はかなり控えめ。あらかじめ時間を調べておいた方が良いかもしれません。1時間に1本も来ない時間帯もあります。
駅から公園の入口まで1,000m。
実は「日本一の将棋のまち」である天童市は、将棋駒の生産量が日本一。そのシェアは、なんと90%以上を占めているそうです。
ここでも将棋をアピールすることに余念がありません。
随所にこのような案内があるのは嬉しいおもてなし。初めて訪れる人でも安心です。
ついでに付け加えると、天童駅は歩いて30分強。新幹線も1日10本ほど停車します。
さらに付け加えると、山形空港から2時間ほど頑張ればたどり着けます。
冬の主
とある冬の日のワンシーン、モンテディオの面々がまだ千葉県でキャンプをしている頃、スタジアムには1匹の黒猫がいました。
氷点下になることも珍しくない北国で、長期間の留守を預かるのは楽じゃないはずです。