ポイント😐
- 岐阜のピークは戦国時代
- 名前は大事
- J2にいたことを忘れそう
葬儀場か、はたまた墓地か
長良川越しに見上げる岐阜城。山頂の城を眺めていると、「美濃を制する者は天下を制す」という言葉を思い出しました。戦国時代の誰かが言ったこの言葉は、この地域の重要性を物語っています。
ところが400年以上の時が流れ、その地理的重要性の割には存在感の薄い地域に成り下がってしまった岐阜県は、名古屋から直線距離で約30km、電車で約20分の近さということもあり、まるで名古屋の属領のような扱いを受けることもしばしば…
Jリーグ開幕当初も、当然のように名古屋グランパスの準ホームとして扱われていました。ちなみに電車で20分を首都圏に置き換えると、東京駅から川崎駅とほぼ同じです。
また、今でも語り継がれるJリーグ初期の名場面「土砂降りのピッチを、ピクシーがリフティングでドリブル」をしたのは、瑞穂陸上競技場ではなくこのスタジアムです(水はけの悪さは改善されました)。
このような名古屋グランパスの準ホームとしての扱いは、1999年のJ2リーグ創設まで続きました。
また、2026年に名古屋市を中心に開催されるアジア大会では、サッカー競技の会場として使用される予定となっています。
話は変わって、多くのスポーツ施設が立ち並ぶ広大な「岐阜メモリアルセンター」は、プロ・アマ問わず岐阜県スポーツの中心地。その中でもメイン施設となっているのがこの陸上競技場です。
それにしても、この葬儀場か墓地と間違えてしまいそうなネーミングセンス。一体どのような意図で名付けられたのでしょうか。気になります。
大きなメインスタンド
メインスタンドだけでも8,000人、芝生席を含めなくても16,000人以上を収容可能。座席にかなり余裕があります。
なにしろJ2に在籍していた2019年でさえ、FC岐阜の平均入場者数は6,000人程度でしたから。
また、端から端まで屋根が架かっているのは嬉しいのですが、柱の多さが気になります。それ以外にも、スタンド中央や出入口付近など、死角が多そうな設計です。
庇のような屋根
バックスタンドの屋根はあまり期待できません。この屋根は、座席ではなく座席の後方の通路に架かっている庇のようなもの。
屋根の有無で席を選ぶのなら、メインスタンド一択です。
ゴール裏は屋根無し
残念ながら、両ゴール裏席には全く屋根がありません。
また、両ゴール裏席は前段がベンチシート、後段が芝生席です。熱いサポーターは、前段のベンチシート部分に陣取ります。
目立った爪痕は残せず
FC岐阜は2008年から2019年まで、12年間J2に在籍しました。
しかし、長くJ2にいたわりには目立った爪痕を残すことができず、すんなりとJ3に溶け込んでしまいました。
駅から歩いて1時間
公共交通機関を利用して訪れる場合は、岐阜駅からバスに乗るのが一般的です。しかし、頑張れば歩けないこともありません。
スタジアムまでの道のりは、ほぼ一本道。向かう方向さえ間違えなければ、初めてでもなんとかなります。