ポイント🚗
- プロ化は頓挫
- 屋根付きのメインスタンド
- 車で行くのが無難
王者の風格
Jリーグ昇格を目指すクラブが必ず乗り越えなければならない壁、Jへの門番としてJFLに君臨するHondaFC。
要するに、Jリーグで通用するクラブになるためには、最低でもHondaFCよりも強くなくてはならない。ということです。
もっとも、1999年のJFL創立以降9度の最多優勝を誇るHondaFCの壁は、とてつもなく高いですが。
しかし、立ちはだかる巨大な壁も見方を変えたら大きな扉。扉の向こうには新たな世界が待っています。
そんな門番にも、プロ化の動きが無かったわけではありません。
今でも悔やまれる1997年の出来事。それは、Honda都田サッカー場を改修し、Jリーグ入りを目指す動きに対して浜松市が非協力的だったこと。
プロリーグは行政の協力無しに成り立ちません。浜松市の消極的な姿勢が大きく響き、プロ化の話はすぐに立ち消えになってしまいました。
実力的には申し分ないHondaFCは、スタジアムの目途さえつけばJリーグ入りは間違いなかったはずです。Jリーグの舞台に立つ彼らの姿を見たかったのですが、残念です。
それ以降、HondaFCのプロ化への目立った動きはありません。
HondaFCのホームスタジアムは、本田技研工業創設の地である静岡県浜松市郊外のHonda都田サッカー場。
このスタジアム、JFLだからといって見くびってはいけません。
小さくて可愛らしいスタジアムですが、Jリーグの前身である日本サッカーリーグ(JSL)時代から幾多の名勝負が繰り広げられてきました。
さらに、柏レイソルの三協フロンテア柏スタジアムと同様、日本では珍しいクラブ所有のスタジアム。立派な一国一城の主です。
まるでタッチラインに貼りついているかのようなスタンド。チームカラーに彩られたスタンドが、たまらなくかっこいい。
Jリーグ入りを目指すクラブの、幾多の挑戦を跳ね返してきた王者の貫録を感じます。
嬉しい屋根付きのメインスタンド。
俯瞰して見るのは難しいですが、それは川向こうの隣町、ヤマハスタジアムのバックスタンドにお任せ。ここではこの距離でしか感じることのできない、戦いの熱気を思う存分体感しましょう。
浜松市都田地区は駅から遠く離れた場所に位置するため、公共交通機関でのアクセスは絶望的。鉄道利用の際も、浜松駅からレンタカーを利用するのが無難でしょう。
試合開催時、駐車場はしっかり用意されています。