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その10 埼玉スタジアム2〇〇2

 

ポイント🙂

迫りくる敵を圧倒、アジアを3度制覇

 

67,000人収容、言わずと知れた国内最大のサッカースタジアムです。浦和レッズの試合はもちろん、多くの大会の決勝戦の舞台としても活躍。訪れたサポーターは、まずその迫力に圧倒されます。

この巨大さと、それを埋め尽くす熱狂的サポーターの力があわさり、浦和レッズは2003年から2007年にかけて黄金期を築きあげました。初のアジア王者に輝いたのもこの時期です。

人気・実力ともに他を圧倒し、この世の春を謳歌した浦和サポーターは、至福の時を過ごしました。

 

ところが、近年は空席が目立つようになってきました。

それでも圧倒的な声量で、相手サポーターの応援をねじ伏せる浦和サポーターは見事です。

そんな彼らの想いが実を結び、2007年、2017年、2023年と三度のアジア制覇を果たしました。


情熱的なサポーター

情熱的でハイセンスな浦和サポーター。

ゴール裏は一層式。そんなスタジアムの造りも相まって、とても一体感のある応援です。

大迫力の浦和サポーターを目の当たりにすると、やっぱり応援は数が大事だと再認識させられます。数的優位が効くのは、ピッチ上だけではないようです。

 

スタジアムの大きさを最大限に活かしたコレオグラフィーは、もはや芸術の域に達しています。

 

無数の旗とともに繰り出される大声援は、味方選手を後押しし相手を委縮させます。

これぞサポーターの真骨頂。

 

大きな屋根

大きなスタンドには大きな屋根。その巨大さに圧倒されます。

 

惜しむらくはゴール裏に屋根が無いことでしょうか。サポーターの情熱は、屋根に反響することなく大空に突き抜けます。

 

でかいだけ

その大きさは目を見張るものがありますが、ピッチとスタンドは意外と距離があり、そのうえ傾斜も緩い。そのため、後方の席は陸上競技場と変わらない距離になってしまいます。

特に傾斜の緩さは致命的。前の席に大柄な人が来ると悲惨な90分間を味わうことになりかねません。

要するに、臨場感も無ければ見やすくもないということです。

 

ピッチ全体を俯瞰して見ることができる分、アッパースタンドの方が良さそうです。

 

赤恥をかいた大宮アルディージャ

2002年以降、埼玉スタジアムで年に数試合ずつホームゲームを開催してきた大宮アルディージャ。

ところが2010年10月2日、浦和レッズとのさいたまダービーにおいて観客数の水増しが発覚!!

本来29,203人の入場者数を、なんと33,660人と発表。

これをきっかけにJリーグが本格調査に乗り出しました。

すると、出るわ出るわのその数なんと、58試合111,737人に上る嘘発表。

改修後のNACK5スタジアムの新装オープンとなった、2007年11月11日からこの日まで、水増ししていない試合は0。

ゼロですよ、ゼロ!!!

 

嘘がばれ、世間の笑いものとなった大宮アルディージャ。

尻尾を巻いて逃げ出したアルディージャは、恥ずかしくて顔から火が出る思いをしたのでしょう。この日を最後に、浦和の地ではホームゲームを開催しなくなりました。

 

いくら地味で不人気でも、嘘はいけません。

大宮アルディージャは、Jリーグ史に汚点を残しました。

 

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