ポイント🙂
- なかなか改修しなかった
- J2規格
- ちょっとズレてる水戸市
昇格後も長期間放置
茨城県の県庁所在地、水戸市。
江戸時代には徳川御三家の一つである水戸藩が創設され、代々徳川家の子孫が藩主を務めました。二代藩主の「水戸黄門」こと、徳川光圀はあまりにも有名です。
思えばこの頃が、水戸の全盛期だったようです。
現在も水戸ホーリーホックのエンブレムには、徳川家の家紋「三つ葉葵」が誇らしげに輝いています。
さて、2009年に改修工事が完了し、それと同時にネーミングライツを導入したケーズデンキスタジアムですが、それ以前は古くて狭くてボロボロ…
とてもプロの興行で使用できる環境ではありませんでした。
ホーリーホックがJ2に昇格してからも、この状態は長年放置され続けました。その結果、クラブは約10年もの長い間、笠松陸上競技場での開催を余儀なくされていました。
また、改修はしたものの、あくまでJ2規格。座席数が10,000人強と、J1の最低条件である15,000人以上には遠く及びません。
メインスタンドだけは立派
大きな屋根が印象的なメインスタンド。収容人数は約7,000人です。
このスタイリッシュなメインスタンドだけを見ると、J1規格を満たしていないスタジアムには見えません。
高さと傾斜を兼ね備えたメインスタンドの良さを堪能するためには、なるべく上段の席を確保した方が良さそうです。
ただし、気になるのは屋根と観客席の隙間。天気の悪い日に上に行きすぎると、後ろから雨が吹き込んでくる可能性が高そうです。
この隙間、もう少し何とかならなかったのでしょうか…
前方の席に腰をおろすと、トラックの存在が気になります。やはり陸上競技場で前列に座るメリットは全く感じられません。
貧弱なバックスタンド
あまりにも貧弱なバックスタンド。高さが無いため、快適とは言い難い観戦環境です。
それに加えて、メインスタンド以外は屋根やコンコースもありません。
サイドスタンドを改修
バックスタンドを裏側から見てみると、敷地ギリギリに建っていることがよく分かります。
拡張が計画されていましたが、用地買収が難航し、計画は頓挫しました。
2019年8月、水戸市はサイドスタンドを芝生席から立見席へ改修し、J1規格を満たす計画を発表しました。
ただし、芝生席を立見席に改修しただけでは、やっつけ仕事的な悲惨なゴール裏席になることが目に浮かびます。
一体誰が喜ぶのでしょう。大切なのは傾斜と高さです。
動き出したことはありがたいですが、やることがズレてしまっている水戸市。しかも、同じ年の11月にホーリーホックが専用スタジアム構想を発表。
それによって、この改修計画は見送られることになりました(その新スタジアム構想も雲行きが怪しくなってきましたが)。
上野の次は水戸
東京から水戸までの交通手段でおすすめなのはJR常磐線の特急「ひたち」。上野駅と水戸駅を1時間ちょっとで結んでいます。
しかも上野駅を出ると水戸駅までノンストップ!それに加えて品川まで直通する早くて便利な特急です。