ポイント🏞
- 背中合わせに2つのスタジアム
- 散々渋って照明設置
- 野球場建設、サッカー場は?
照明設置にも一苦労、スタジアム問題は解決するのか
2022シーズンにJ2昇格を果たしたいわてグルージャ盛岡はスタジアムの特例規定を適用し昇格。クラブはわずか1年で降格してしまいましたが、2025年6月までに基準を満たすスタジアム計画を提出しなければなりません。
水面下で話が進んでいるのかいないのか全く知りませんが、タイムリミットは刻々と迫っています。
いわてグルージャ盛岡の社長を務める秋田豊氏に「Jリーグで最下位のスタジアム」と表現されたスタジアムは、一体どれほどの酷さなのでしょうか。ちょっと覗いてみましょう。
2面のピッチでスタンドを共有
このスタジアムの最大の特徴は、同じ造りのスタジアムが2つ並んでいること。
メインスタンドを挟んで2面あるピッチは、それぞれ「Aグラウンド」「Bグラウンド」と味も素っ気もない名前が付けられています。
向かって左がA、右がBです。どちらも綺麗な天然芝のピッチが整備されています。
グルージャの試合は専らAグラウンドで行われます。
どちらのグラウンドも座席があるのはメインスタンドだけ。それ以外は芝生席が広がります。
プロの興行を行うスタジアムとしては、あまりにも貧弱な印象は否めません。よくここでJ2の試合を開催しましたね。
2021年2月、照明設置
1999年に開催のインターハイに向けて建設されたスタジアムは、近年まで照明設備が設置されていませんでした。
J3リーグ発足当初こそ、スタジアムに照明設備が無くてもOKだったのですが、リーグは2016年に方針転換。2022より照明設備の設置が必須となったのです。
これに対して行政の腰は重く、グルージャはまさかのリーグ除名の危機にさらされます。サポーターを中心とした多くの市民・県民の署名やクラブの努力によりなんとか照明は設置されましたが、行政の姿勢には腑に落ちないものを感じました。
だって隣の野球場には立派な照明塔が立っているのですから。
照明が設置されたのはAグラウンドだけです。
プロが無いのにプロ仕様
2023年4月、いわぎんスタジアムの隣に野球場がオープン。その名も「きたぎんボールパーク(いわて盛岡ボールパーク)」。県と市が仲良く共同で建設しました。
プロ野球球団の無い岩手県ですが、プロ野球を開催できる豪華な野球場の完成です。
球技場への設置を渋った照明設備もしっかり設置されています。
なんと屋内練習場まで完備しているのですから驚きです。
プロも無いのにこんなに贅沢な施設を建設してしまう岩手県と盛岡市です。グルージャがライセンスを満たすために、一体どんなスタジアム構想を練っているのか。発表される日が待ち遠しいですね。
駅から徒歩10分
最寄り駅は、盛岡駅からJR東北線で2駅目の岩手飯岡駅です。
駅からのアクセスは簡単。綺麗に整備された一本道を10分ほど歩くだけで到着です。道に迷う心配は全くありません。
残念な点は電車の本数の少なさ。あらかじめ帰りの時刻を調べておかないと、ホームで待ちぼうけを食らうことも考えられます。
新幹線との乗り継ぎを考えている場合は、特に気をつけた方がよさそうです。