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その75 浦和駒場スタジアム

 

ポイント🚗

お荷物と言われていた頃…

 

日本一の観客動員を誇り、3度のアジア王者に輝いた浦和レッズ。

ところが、Jリーグ開幕当時はあまりにも弱すぎたため、ガンバ大阪、名古屋グランパスとともに、Jリーグの「お荷物」扱いをされていました。

そんな「お荷物」の中でも最弱だったのが浦和レッズ。

1995年に一度下位から脱出したものの、またすぐに低迷。

1999年には、創設まもないJ2へ転落。

しかし、1年でJ1に戻ってきた後は上り調子。強豪クラブへの道を邁進し、2000年代前半は次々とタイトルを獲得しました。


埼玉スタジアムへ

国内最大のサッカー専用スタジアム「埼玉スタジアム2〇〇2」をホームとする浦和レッズですが、Jリーグ開幕から2001年までは、同じ市内の陸上競技場「駒場スタジアム」をホームスタジアムとして使用していました。

当初はメインスタンドにしか座席のない小さなスタジアムでしたが、レッズの人気にあわせて拡大。しかしそれにも限界があり、クラブの人気がスタジアムのキャパシティを超え、現在ではほとんどの公式戦が埼玉スタジアムで開催されています。

それでも、お荷物時代を知る古参サポーターの中には、駒場スタジアムに愛着を感じている人も多いようです。

 

通称「出島」

駒場を語るうえで外せないのが「出島」と呼ばれるアウェイサポーター席。

この狭いスタンドに、容赦なくアウェイサポーターを押し込んでしまうところが、さすが浦和レッズ。

その窮屈感は、阿鼻叫喚の地獄絵図。

 

ホーム側の出島は、アウェイ側より少しだけ大きいようです。

 

大宮アルディージャの試合を開催した時は、コーナー部分の立見席もアウェイサポーター席でした。

ここまで広がると、さすがに窮屈感は和ぎます。

 

下部組織やレディースが使用

トップチームは埼玉スタジアムへ移りましたが、下部組織やレディース、大学サッカーなど相変わらずサッカーでの使用頻度の高い陸上競技場です。

しかし、これらの試合ではメインスタンドやバックスタンド下段のみの開放にとどまることが多く、最も見やすいバックスタンド上段が閉鎖されていることが多いのが難点。

 

真冬に開催される高校選手権でも、日の当たる上段は開放されず、薄暗い下段での観戦を強いられることもしばしば。冬のバックスタンド下段は、とにかく寒い。

 

せっかく増設した2階席も、宝の持ち腐れとなってしまっては意味がありません。

 

バックスタンド裏は住宅地

テレビ中継などでは気づきづらいですが、驚くほど住宅地に近いスタジアムです。限られた敷地を目一杯使って拡張されたことがわかります。

 

裏側から眺める駒場スタジアムも、なかなかカッコいいです。

 

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