ポイント😋
- 解体の危機を免れた
- 15,000人収容のうち10,000人はゴール裏席
- 大宮駅から徒歩圏内
歴史と伝統、そしてエキサイティング
1964年に開催された東京五輪のサッカー会場を務めた歴史あるスタジアムです。
実はこのスタジアム、2001年に埼玉スタジアム2〇〇2が誕生したことにより、2004年の国体終了後に解体することが決まっていました。
しかし、所有者を埼玉県から大宮市(現在はさいたま市)へ移すことにより存続が決定。なんとか解体を免れました。
屋根はメインスタンドの一部だけ
スタジアム内で唯一屋根が架かっているのはメインスタンド。
見てのとおり、大した屋根ではありません。残念ながら、恩恵を受けることができるのは中央後列のみです。
向かい側のバックスタンドに比べると、少しだけ高い位置からの観戦が可能です。
わずか12列
バックスタンドはわずか12列しかありません(メインスタンドも中央以外は12列)。
ちなみに12列というと、日立台のバックスタンドの半分の大きさです。
後方に見える野球場があまりにも近すぎるため、これ以上拡張するのは難しそうです。
ピッチレベルから始まる最前列に腰をおろすと、これ以上ないほどピッチを間近に感じることができます。
コンパクトなスタジアムの良さが凝縮されているこのスタジアムは、決して悪い意味ではなく、大宮アルディージャの身の丈にあっているように感じます。
ただし、如何ともしがたいのが通路の狭さ。足もとには左側通行を促す表示が見えます。
メインスタンドも同様ですが、窮屈なスタジアムは雨との相性は最悪。雨天時には、逃げ出したくなるほどの息苦しさを感じることもあります。
主役はゴール裏席
スタジアムの収容人数15,000人のうち、なんと10,000人はこの両ゴール裏席です。
コンパクトさと高さを両立した秀逸なゴール裏席。改修前は申し訳程度の段差しかない立見席でしたが、今ではこのスタジアムで一番魅力的な席です。
適度な傾斜と臨場感。感情が理性を上回ります。
「不完全は美しく、狂気は天才」とマリリン・モンローが言ってましたね。
魅力的なゴール裏ですが、重大な欠点が一つあります。それは、アウェイゴール裏立見席は1列に2人を詰め込むクソ仕様なこと。
席取りに失敗すると、前の人の隙間から観戦することを強いられます。同じ高さで目の前に人がいるのも、後ろに立たれるのも、どっちも嫌ですよね。
ホーム側は1列に1人です。
国内屈指のターミナル駅
古くから交通の要衝として発展してきた大宮。
現在でも大宮駅は、東京と東北・信越地方を結ぶ路線の分岐点として非常に重要な役目を果たしています。その乗り入れ路線数はなんと12路線!!
東京駅に次いで全国2位の規模を誇ります。
その大宮駅から、てくてくと歩き、大宮氷川神社の参道に出たらあともう少しです。
鮮やかなオレンジ色のホームゴール裏席が迎えてくれます。
得てしてアクセスの悪い場所にあることが多いサッカースタジアムですが、このスタジアムは国内屈指のターミナル駅から徒歩圏内。
アクセスの良さは何ものにも代えがたい魅力です。