ポイント⚽
- 唯一の「国立」サッカースタジアム
- エリートアスリートに囲まれて
- これでも都内最大のサッカースタジアム
歴史が深く、小さいながらも大きな存在感
「西が丘」の愛称で親しまれているサッカー専用スタジアムです。西が丘一帯は高級住宅街を形成し「北区の成城」なんて言葉もあるようです。
収容人数はわずか7,000人程度ですが、小さいからと舐めてはいけません。何といってもこのスタジアムは、日本で唯一の「国立」サッカースタジアム。
1972年に開場し、50年近く日本のサッカーを支えてきました。今となっては信じられませんが、日本代表の試合がここで行われてたいた時代もあったのです。
現在では主にアマチュアの試合をメインとしつつも、ときには東京ヴェルディの試合もこなすなど、東京のサッカーを支えるためにフル稼働しています。
ゴール裏
最大の特徴は、通常メインスタンド下にあることが多いロッカールーム等が、ナショナルトレーニングセンター側のゴール裏にあることです。
したがって、選手入場時はゴール裏から出てくることになります。
また、どちらのゴール裏をホーム側として運営するか、主催者により異なる点も特徴と言えるでしょう。
そうはいっても、ナショナルトレーニングセンター側をホームとすることがほとんどですが。
クリアソン新宿の試合では、区立中学側のゴール裏をホームサポーター席としていました。
ピッチが近い
西が丘の魅力は何と言ってもピッチの近さ。まさに手が届きそうなほどの距離で、試合を感じることができます。
それに加えて良好なピッチコンディション。使用頻度の高いスタジアムにも関わらず、常に綺麗なピッチを維持されているのは本当に素晴らしいことです。
臨場感と俯瞰
前述のように、コンパクトで魅力的なスタジアムは臨場感抜群。ところがコンパクトゆえに、全体を俯瞰して見ることができる席がありません。
このように都内最大のサッカースタジアムは臨場感に全振り。これでは自分好みの観戦スタイルを築くことはできません。
残念ながら東京では、大きなスタジアムから小さなスタジアム、グラウンドまで、全てが不足しています。
2020シーズン、FC東京U-23はスタジアムの確保ができずJ3リーグの参加を辞退。首都・東京のあまりにもお粗末なスタジアム事情を象徴する出来事でした。