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その24 奈良県立橿原公苑陸上競技場

橿原公苑陸上競技場 屋根 雨 奈良クラブ

 

ポイント⛰

駅から徒歩5分

 

奈良県民以外にはあまり馴染みがありませんが、橿原市は奈良市に次ぐ奈良県第二の都市です。地理的に北のはずれにある奈良市より、中央寄りにある橿原市の方が県庁所在地に相応しいという意見もあるようです。

といっても、奈良市と橿原市には、人口や経済力など、大きな格差がありますが…

2018年3月に奈良県議会で可決された「県庁を奈良市から橿原市へ移転する議案」は、その後どうなったのでしょうか?

 

さて、鹿や大仏ばかりがクローズアップされがちな奈良ですが、古墳こそが奈良最大の魅力。

なんと、橿原市には3世紀~4世紀にはすでに古墳が築かれていました。

江戸時代の始まりが17世紀。

日本では鎌倉時代、世界ではチンギス・ハンの興したモンゴル帝国がユーラシア大陸の大半を支配していたのが13世紀。

平安時代の始まりは8世紀の終わり頃。

それからさかのぼること500年前には、すでに古墳が築かれていたんですから、奈良の歴史は想像以上に古いのです。

江戸時代が終わってから現在までは、わずか150年ほど。

はるか昔のことのように感じる江戸時代ですが、歴史の時間軸に照らし合わせると、そんなに昔のことではないようですね。

奈良の歴史は0が一つ違います。

 

ただ騙されてはいけないのがこの競技場に隣接する橿原神宮です。

明治時代になって天皇の権威を高め、国家神道を普及させるために創建されたもので、歴史は浅くたいした伝統はありません。

 

バックスタンド越しに見える山は畝傍山。標高198.8mの小さな山ですが、橿原神宮とは違い、万葉集にも詠われた由緒正しい山です。

 

奈良クラブが年に数試合の公式戦を開催していましたが、J3昇格を果たした2023シーズン以降は使用されていません。

 

ロートフィールド奈良をひと回り小さくしたようなメインスタンドの収容人数は、およそ3,000人です。

 

座席があるのはメインスタンドだけです。

残念ながらバックスタンドとサイドスタンドはサッカー観戦に利用できるようなものではありません。

 

京都と比較すると一見地味に感じる奈良ですが、「おっ!」と感じる文化遺産が数多くあります。

古都の歴史に思いを馳せながら、スタジアムの周囲を散策してみる。そんな休日の過ごし方も悪くないかもしれません。

 

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