ポイント🙂
- 那珂川の河川敷
- 吹きつける風
- 水戸徳川家の城下町
歴史をつなぐ
現在は廃校を利用した複合施設「アツマーレ」を拠点としている水戸ホーリーホックですが、2006年から2018年の期間はこの河川敷を練習拠点にしていました。
グラウンドにはカッコいい名称がついていますが、どこからどう見ても単なる河川敷のグラウンドに過ぎません。湘南ベルマーレの練習場「馬入ふれあい公園サッカー場」よりも河川敷感は強めです。
しかし、ここは創設以降クラブハウスはおろか専用の練習場さえも無かったホーリーホックに与えられた初の専用練習場。クラブの歴史を語るうえで欠かせない場所です。
また、現在でも主に下部組織のトレーニングマッチや公式戦で利用され、まだまだホーリーホックとは切っても切り離せない関係が続いています。
那珂川
中川ではなく那珂川です。
わりと頻繁に氾濫するイメージがあります。Wikipediaによると、関東地方第3の大河のようです。
川幅は広めで河川敷には高さもあるので、そんなに簡単に川の流れに飲み込まれるわけがないように感じますが、過去には川の水位が上昇し、ピッチが完全に水没してしまった事もあります。
川は生き物と同じ。洪水が発生するのか、はたまた渇水に悩まされるのか…
自然条件がどのように変動し、生活に降りかかってくるのかは全く分かりません。自然の荒々しさや変動を完全にコントロールするなど不可能だと思い知らされます。
飛行機の窓から眺めた水戸市。川の周りの土地が一段低く、氾濫は起こるべくして起きている感があります。
直線距離なのか、那珂川の流れのことなのか分かりませんが、海からここまで12.5㎞だそうです。
土手に腰をおろす
あまり近づきすぎるとピッチ内の様子がわかりづらいため、土手のコンクリート段に腰をおろすのが無難でしょう。
ここで注意が必要なのは風。河川敷は遮るものが全く無いため、吹きつける風を全身で受け止めることになります。
さらに夏は日焼け対策もお忘れなく。
すぐ近くにある橋の上からも見えますが、さすがにピッチは遠め。
それにしても、冬のホーリーピッチは周りに同化してしまって、どこからどこまでがピッチなのかわかりづらいですね。
駅から歩いて15分
ホーリーピッチ最大の魅力は駅からの近さ。なんと県庁所在地の玄関駅である水戸駅から歩いて15分ほど。
北口を出てまっすぐ進むだけで到着です。
駅を出るとまず迎えてくれるのが水戸城址。水戸城は、徳川御三家のひとつ「水戸徳川家」の居城として知られています。
市街地の激しい侵食に耐えながら、まだまだ往年の面影を残しています。
どんなに時間が無くても、必ずチェックしてほしいのが巨大な堀の跡。上から見下ろしても、下から見上げても、その大きさを肌で感じることができます。
2006年公開の映画「夜のピクニック」のロケ地にもなった場所です。
城跡を通り抜けると、そこはもう那珂川。橋を渡ればホーリーピッチに到着です。
また、奥に見えるリリーアリーナMITO(水戸市民体育館)は、FリーグのDiv.2に参戦するマルバ水戸FCのホームアリーナのひとつです。