ポイント🏞
- 語り尽くされたその酷さ
- 岩切駅から一本道
- ベガルタ仙台は使用せず
色あせることのない、糞スタジアムの金字塔
2001年に開催された国体のメイン会場として宮城県が整備。その後、2002FIFAワールドカップの会場にも選ばれました。
糞スタジアムの代表格のようなスタジアムは、完成当初から酷評されすぎて、もはや語り尽くされた感のあるその酷さ。
アクセスは最悪、役に立たない屋根、そして見づらい。要するに、観客のことなんて何も考えられていないスタジアムだということです。
無慈悲に時間が過ぎていく
基本的なアクセス方法は車。というよりも公共交通機関を使ったアクセスは全く考慮されていないと思われる場所に位置するため、車以外でのアクセスは困難を極めます。
ただし、50,000人の収容人数に対して十分な駐車場や道路が整備されているとは言えず、出庫するだけでも2時間!なんて話もあるようです。大規模イベントではそれなりな覚悟が必要になります。
さらに、イベントによっては利用できる駐車場が制限されてしまうため、事前の確認も重要です。
ならば鉄道を使ったアクセスはというと、もっと酷い。
最寄り駅のJR「利府」駅からは徒歩45分ほど。問題なのは、この駅の運行本数の少なさです。
盲腸路線の終点であるこの駅に向かう電車は、大半の時間帯は1時間に一本…
キックオフ時間が迫るなか、待ち時間だけが無慈悲に過ぎていきます。
1時間に一本の電車なんて待ってられないという人は、少し手前のJR「岩切」駅で降りることをおすすめします。
少しだけ所要時間は増えますが、スタジアムまでの道はわかりやすい一本道。そのうえ、電車の数は利府駅の倍以上あると思います。
一流の建築家がデザイン
伊達政宗の兜をモチーフにしたとされている屋根。
宮城県出身の一流の建築家がデザインに携わったようですが、スタンドからはその良さが全くわからない。
美醜の判定に正解はないとは言いますが、上空から見た姿を見ても、美しいともカッコいいとも思えません。
そんなことより、少しでも多くの観客席を覆うことを考えたデザインを採用してほしかった(そんな案があったのかどうか知りませんが)。
「ここにしかないもの」「ここならではのもの」をどうやって作るかは、スタジアムに限らず設計者が追求し続けている難しい問いだと思いますが、重要でないものに余計なエネルギーを注ぎ込んだ結果がこのザマです。
そして傾斜の緩さも評判の悪い一因。
この見づらさも、デザインを優先した結果だそうです。
ベガルタ仙台
仙台市をホームタウンとするベガルタ仙台は、ユアテックスタジアム仙台を使用。
駅近、屋根有り、臨場感抜群。どれをとっても正反対のキューアンドエースタジアム宮城を使わないのは当たり前でしょう。
このスタジアムは、ソニー仙台やマイナビ仙台レディースがたまに使う程度です。