ポイント😟
- ジェフユナイテッド市原の思い出
- 滑稽な神殿
- サイドスタンドは撤去済み
Jリーグ最低のスタジアム(当時)
Jリーグ開幕前、千葉県習志野市の秋津サッカー場をホームスタジアムとして使用することを計画していたJR東日本古河でしたが、近隣住民は猛反対!!
これにより習志野市のホームタウン化は、あえなく断念。
Jリーグ開幕まで1年を切り、窮地に立たされていたJR古河に手を差し伸べたのが同じ千葉県の市原市でした。
こうして誕生した「ジェフユナイテッド市原」ですが、スタジアムは不評。とにかく評判が悪かった。
住宅地と工業地帯の緩衝地として整備された公園は、最寄り駅から徒歩40分。
また当時のバックスタンドは、わずか数段の座席があるのみ。防音壁ばかりが目に付くその姿は、嘲笑を誘うほど滑稽でした。
もちろん、テレビ映りも最悪。
さらにサイドスタンドは、逆サイドはおろか手前側でも何をやっているのか全く分からない仮設スタンド。
これではどんなに好成績を残しても観客が増えるはずもなく、常に閑古鳥が鳴いていました。
しまいには当時のチェアマンから批判される始末。
市原市の消極的な姿勢もあり、フクダ電子アリーナの完成とともにジェフは隣の千葉市へ移転しました。
ごまめの歯ぎしり
ジェフの移転を阻止すべく、フクダ電子アリーナの完成直前に慌てて増設されたバックスタンド2階席。
もともとあった1階席を柱で埋め尽くして建てられました。もちろん、1階席の視認性は考えられていません。
並外れたセンスの悪さを感じる、絵に描いたようなやっつけ仕事です。
すぐ後ろには住宅街が広がるため、敷地に余裕がないことは理解できますが、それにしても酷い。市原市が何をしようが、ごまめの歯ぎしりにすぎませんでした。
あまりの柱の多さに、「神殿」なんて呼ばれてバカにされました。
現在は芝生席
Jリーグを開催していた頃は仮設スタンドが設置されていたサイドスタンド。お役御免となった現在、仮設スタンドは撤去済みです。
メインスタンドからの眺めは並
何かと酷評されることの多いスタジアムですが、メインスタンドからの眺めは並の陸上競技場と同程度。可もなく不可もなくと言ったところです。
ジェフが去り、やって来たのはVONDS市原。2020年にJリーグ百年構想クラブとして承認されました。
関東リーグからJリーグへは、まだまだ長い道のりです。しかし、低迷を続けるジェフユナイテッド市原・千葉に追いつき、そして追い越す日がそのうち来るかもしれません。