ポイント😫
- 1年延期
- Jリーグには後始末を断られた
- 彦根城の隣、琵琶湖から1㎞
2025年、彦根が国体を変えてくれる!!
人口約11万3000人、滋賀県東部最大の都市である彦根市。駅前にある井伊直政像が誇らしげです。
「徳川四天王」の一人といわれた直政は、家康の天下統一を軍事・外交面で支えました。
直政が築きあげたこの地は、2025年開催の国体メイン会場の座を掴み取りました。
この国体は、当初は2024年に開催予定でしたが、コロナの影響による混乱で1年延期となりました。
メイン会場となるのは、彦根城に隣接した陸上競技場です。
もともとあった陸上競技場を壊し、もう一度新しく造り直すほどの気合が入った工事は、なんと200億円もの巨費を投じる一大プロジェクト。
そもそもこの国体メイン会場の座は、激しい誘致合戦の末に県庁所在地である大津市を蹴落とし勝ち取ったもの。
決定後に会見した彦根市の大久保貴市長(当時)は、「新たな彦根の一ページを飾れるよう先頭に立ってやっていく」と語ったそうです。
また彦根選出のある県議は、「国体を機に彦根の注目度が高まる。彦根を滋賀の『おもてなし』の中心にしたい。先人たちに『力を合わせて必ず盛り上げます』と報告したい」と語ったそうです。別の関係者からも、「彦根の歴史が動いた」と言葉が出るほどの、並々ならぬ情熱。
ちなみに大久保貴氏は、2021年に実施された市長選挙において落選しました。
国体の会場なんて、昨年、一昨年の会場でさえどこで行われたか答えられる人は少ないでしょう。
むしろ開催期間中でさえ、開催していることに気づかないレベル。
2013年に開催された国体のメイン会場が味の素スタジアムであったことを覚えている東京都民は、どれほどいるでしょうか?
しかし2025年滋賀国体は違います。上記の方々の尽力により、人々の記憶に残る国体になることは間違いないでしょう。
今から待ち遠しいです。
それはさておき、この陸上競技場はJリーグ入りを目標に掲げるMIOびわこ滋賀(当時)や、レイジェンド滋賀FCの使用を前提とした計画だったようです。
ところが、なんとJリーグ側からは使用を認めないとのこと。
活動拠点とする県南部と地理的に離れており、彦根一帯の人口集積度やサッカー熱を考えると集客が見込めず、クラブ経営に悪影響を及ぼすことが懸念されるという理由らしいです。
人里離れた山間の陸上競技場で数百人足らずの観客を集め、ひっそりと行われている現在の場所の方がいいってことですかね?
どう考えても、人口の多い東海道線沿い、新幹線停車駅の米原駅からも近い彦根のほうが、高い集客を期待できると思うのですが…
しかしきっと彦根市なら、地方に乱立する国体用陸上競技場の新たな使い道も示してくれることでしょう。
200億円以上の巨費を投じた陸上競技場が、その場だけの間に合わせになってはいけません。国体終了後は中高生の練習場所にしかならない。なんてことはあってはならないことです。
観光資源に恵まれているはずですが、彦根城へと続く商店街は寂れ気味です。
かつて城下町として栄えた彦根の復活は、2025年に開催される国体にかかっているといっても過言では無いでしょう。