その26 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場

駒沢陸上競技場 屋根 サッカー スタジアムガイド

 

ポイント🤸

  • 1940年東京オリンピックのメインスタジアム予定地
  • 1964年東京オリンピックのサッカー会場
  • ナイトゲームは開催不可

かなりのポテンシャルがあるのにもったいない

 

1964年のオリンピックが東京で開催されたことは誰しもが知っている事実。この大会は、第二次世界大戦後の日本の復活のシンボル的な大会として今も語り継がれています。

それにたいして、1940年に東京でオリンピックが開催される予定だったことを知る人は決して多くはないでしょう。

ちなみに1940年というのは、江戸時代が終わってからたった70年後のことです。

 

日本のみならず、アジアで初のオリンピック開催地として選ばれた東京。

そのメインスタジアムの建設地に選ばれたのは、当時ど田舎だった東京府荏原郡駒沢町の駒沢ゴルフ場の跡地でした。

選ばれた理由は、周辺の土地に余裕があったから。当時の世田谷は、現在の狭苦しい環境とは違い、まだまだ土地に余裕があったということです。

しかし、戦乱に明け暮れていた当時の世界情勢。時代の波にのまれ、さらに政治に踏みにじられたオリンピックは中止に追い込まれます。

それから24年後、1964年に開催されたオリンピックでは、メインスタジアムの座を国立霞ヶ丘競技場に譲り、駒沢陸上競技場ではサッカーが開催されました。

月日が流れ、畑やゴルフ場だった駒沢も、かつての面影が無いほどに都市化しました。今では世田谷の劣悪な住環境における、オアシスのような公園です。

 

最寄り駅の駒沢大学駅から徒歩15分と、鉄道でのアクセスもまずまず。そのうえ、渋谷、恵比寿、田園調布等からの路線バスも充実しています。

しかし気をつけたいのは、このスタジアムがとても広い公園の一角にあること。

したがって、複数のバス停が公園の周囲に点在しているのです。バスに乗る際は、あらかじめ利用のバス停を調べておいた方が、迷わずに済みそうです。


イケてない屋根

駒沢競技場 駒沢陸上競技場 屋根 座席 椅子

東京ヴェルディ 愛媛FC 駒沢陸上競技場 バックスタンド 見え方

かなり個性的なデザインの屋根ですが、機能面では期待しない方が良いでしょう。

「形態は機能に従う」という言葉があります。機能性を求めれば、おのずとそれは良いデザインになるという思想から生まれた言葉のようですが、この屋根はデザインも機能性も共倒れ。

隙間が多いうえに面積は小さく、それでいてカッコ悪いのですから最悪です。

デザインをする際には、デザインの美しさよりも、デザインの機能を考えることを優先してほしいものです。

 

さわやかな開放感

駒沢陸上競技場 屋根 谷 バス アクセス

駒沢競技場 ゴール裏 屋根 座席

谷の地形を利用して建設されたスタジアムは、さわやかな開放感を誘う青いトラックが印象的です。

 

門限は日没

東京ヴェルディ 愛媛FC 駒沢競技場 ゴール裏 サポーター 

東京ヴェルディ 愛媛FC サポーター 駒沢競技場 屋根

Jリーグを開催するにはもってこいのサイズのスタジアムですが、残念なことに照明設備がありません。病院に隣接していることが原因らしいのですが…

ということで、ここをホームスタジアムとするクラブは無く、東京ヴェルディがたまに使う程度です。

世田谷区の人口は、東京23区最多の約94万人。さらに、最寄り駅の駒沢大学駅の1日の利用者数は8万人以上。前述のとおり路線バスも充実しています。

このように、このスタジアムが秘めるポテンシャルは相当高いはずですが、そのポテンシャルを活かしきれていないことが残念です。