ポイント⛰
- 周囲には古墳がいっぱい
- 駅から徒歩5分
- たまに奈良クラブの試合を開催
畝傍山を眺めながらサッカー観戦
奈良県民以外にはあまり馴染みがありませんが、橿原市は奈良市に次ぐ奈良県第二の都市です。といっても、奈良市と橿原市には、人口や経済力など、大きな格差がありますが…
2018年3月に奈良県議会で可決された「県庁を奈良市から橿原市へ移転する議案」は、その後どうなったのでしょうか?
ちなみに奈良市は奈良県の北のはずれ、橿原市はそれよりもう少し県の中央寄りに位置します。
さて、鹿や大仏ばかりがクローズアップされがちな奈良ですが、古墳こそが奈良最大の魅力。
なんと、橿原市には3世紀~4世紀にはすでに古墳が築かれていました。
江戸時代の始まりが17世紀。
日本では鎌倉時代、世界ではチンギス・ハンの興したモンゴル帝国がユーラシア大陸の大半を支配していたのが13世紀。
平安時代の始まりは8世紀の終わり頃。
それからさかのぼること500年前には、すでに古墳が築かれていたんですから、奈良の歴史は想像以上に古いのです。
江戸時代が終わってから現在までは、わずか150年ほど。
はるか昔のことのように感じる江戸時代ですが、歴史の時間軸に照らし合わせると、そんなに昔のことではないようですね。
奈良の歴史は0が一つ違います。
ただ騙されてはいけないのがこの競技場の近くにある橿原神宮です。
明治時代に国威発揚のために造られたもので、歴史は浅くたいした伝統はありません。ここに祭られているのは神様ではなく人。要するに明治神宮と同じです。
バックスタンド越しに見える山は畝傍山。標高198.8m、万葉集にも詠われた由緒正しい山です。
奈良クラブが年に数試合の公式戦を開催していましたが、J3昇格を果たした2023シーズンは使用されません。
ロートフィールド奈良をひと回り小さくしたような観客席です。収容人数はおよそ3,000人。座席があるのはメインスタンドだけです。
残念ながら、バックスタンドとサイドスタンドはサッカー観戦に利用できるようなものではありません。
京都と比較すると一見地味に感じる奈良ですが、「おっ!」と感じる素晴らしい文化遺産が数多くあります。
サッカー観戦のついでに、古都の歴史に思いを馳せながら周囲の散策もしてみる。そんな休日の過ごし方も悪くないかもしれません。