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その16 愛鷹広域公園多目的競技場

愛鷹広域公園多目的競技場 屋根 座席 見え方

 

ポイント🐦

家康公の愛した山の麓で

 

御殿場から浜松まで東西に長い静岡県。沼津市がある静岡県東部は、サッカー王国にありながらサッカー不毛の地。

そんな不名誉には堪えられないとばかりに、2017年よりJ3に参入したアスルクラロ沼津は、まだまだ発展途上です。

王国の期待を一身に背負う清水エスパルスや、Jリーグ屈指の輝かしい実績を誇るジュビロ磐田とは、人気、実力ともに比較の対象にもなりません。

 

おまけに仲間だと思っていた藤枝MYFCは、先にJ2へ昇格してしまいました。

沼津が次のステップへ進むためには、J2ライセンス条件を満たすスタジアムの整備が必須です。

この愛鷹競技場を改修するのか、新スタジアム建設が実現するのか、あるいはスタジアムは整備されずJ3にとどまり続けるのか…

照明の問題はなんとか解決できましたが、公共交通機関を使ったアクセスが絶望的な愛鷹では、お先真っ暗な気がします。

クラブは現在、運命の曲がり角に立っているのかもしれません。


由来は家康

愛鷹広域公園の由来は沼津のシンボル・愛鷹山から。富士山の右側に見える山が愛鷹山です。

「愛鷹」と書いて「あしたか」。そのルーツは、なんとあの徳川家康。「家康の愛する鷹狩りの山」という由来のようです。

家康は生涯を通して鷹狩りを愛するほど、鷹狩りに入れ込んでいたそうです。また、初夢の一富士、二鷹、三茄子の鷹の由来は愛鷹山からきているそうです(諸説あり)。

かっこいい地名にはかっこいい由来あり(ただし、住所は足高)。

 

屋根付きのメインスタンド

端から端まで屋根の架かったメインスタンド。この規模の陸上競技場にしては立派な屋根です。

メインスタンドの収容人数は約5,000人ですから、平均観客数が2,500人ほどのアスルクラロ沼津には最適なサイズかもしれません。

 

屋根の恩恵を受けるのは、ざっくり後ろ1/3程度。背後の隙間が大きく、風向きによってはあまり役に立たないかもしれません。

 

陸上トラックが気になりますが、俯瞰して見るには悪くないと言ったところでしょうか。

 

メインスタンドとの落差が激しい

バックスタンドとサイドスタンドは、高さも傾斜も屋根もありません。それどころか座席すらありません。あるのは芝生だけ。

メインスタンドと比較すると、チケット価格以上の落差を感じます。観戦の際は迷わずメインスタンドを選択することをおすすめします。

 

徒歩は危険

公園に到着すると目の前には山が、そして後ろを振り向くとなんと海が見えます。予想以上の見晴らしの良さに感銘を受けるかもしれません。

日本の国土は、海と山が近すぎて平地が少ないことがよくわかります。

 

愛鷹広域公園の標高は約200m。芝生席越しに見える市街地との高低差はかなりのもの。

市街地からスタジアムへ向かう山道は、歩道やガードレールの無いカーブが続くため、徒歩で訪れるのは危険です。基本的に日本の道路は、都市部でさえ徒歩での生活を想定した整備はほとんどおこなわれていません。

 

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