ポイント🙄
- いわぎんスタジアムから50㎞、東京から480㎞
- 平日でもデイゲーム
- 新幹線は1時間に1本
年に数試合開催
いわぎんスタジアムから南におよそ50㎞、岩手県北上(きたかみ)市の陸上競技場です。年に数試合、いわてグルージャ盛岡の公式戦が開催されます。
50㎞というと、だいたい東京から成田の距離に匹敵。これを近いと感じるか、遠いと感じるかは微妙なところです。
ちなみに東京から北上の距離はおよそ480㎞。同じ距離を東京から西に向かうと、奈良の東大寺あたりになります。
このスタジアムは、1999年に開催されたインターハイに向けてに整備されました。
歴史を紐解いてみると、この年のインターハイは千葉県代表・八千代高校と広島県代表・広島皆実高校の両校優勝で幕を閉じました。この「両校優勝」という言葉、PK戦で決着をつけるようになった現在では懐かしい響きがします。
当時の八千代高校には、ジェフユナイテッド千葉の元名物GM・高橋悠太氏が在籍。なんと彼は決勝戦でもゴールを決めています。
その後は2016年に開催された国体でもメイン会場を任されるなど、岩手県のトップスタジアムとして実績を積み重ねてきました。
ところがどっこい、このスタジアムはどこを見渡しても照明設備がありません。
今どきそんなスタジアムがあるのかと思う人もいるかもしれませんが、照明設備が整備されていないスタジアムは意外と多いです。
座席があるのはメインスタンドだけです。収容人数は、およそ6,000人。
屋根はスタンド中央に申し訳程度にあるだけです。
メインスタンド以外は芝生席が広がる典型的な国体仕様の陸上競技場ですが、特筆すべきは、この芝生席。
手入れが行き届いた奥行きのある芝生席は、どこに出しても恥ずかしくない立派な芝生席です。
年に数回のホームゲームに加えて日常の練習でも使用されるなど、いわてグルージャ盛岡と深い縁のある公園です。
課題は公共交通機関を使ったアクセスの悪さ。
JR北上駅は新幹線が停車する利便性の高い駅だと思いきや、その停車本数はなんと1時間に1本…
あまりにも寂しすぎます。路線バスの少なさは言わずもがな。
さらに困ったことに、駅前に元気が無さすぎて、時間をつぶす場所が見つかりません。
駅から徒歩1分のビルでさえ、色あせてしまっている場末感。駅前より幹線道路沿いの方が活気があるのは、車社会の宿命です。
とは言うものの、水と緑が豊かな自然環境は、何ものにも代えがたい北上市の魅力です。