ポイント⛰
- 閑散とした駅前
- 国体仕様
- 隣接する野球場は超豪華
フィールドとスタジアム
人口だけなら宮城県仙台市に次ぐ東北第二の都市、福島県いわき市。しかしその実態は、合併により面積を拡大した小都市の集まりです。平成の大合併以前は、日本一広い市として知られていました。
ところが自治体の合併が進んだ現在では、特別に広い市というわけではないようです。
寂れた温泉街
いわきグリーンフィールドの最寄り駅JR「湯本」駅は、いわき湯本温泉郷の玄関口。
ところが、駅前は人通りが少なく閑散としています。日本三大名湯の一つだそうですが、観光地らしい華やかさは感じられません。街の元気の無さが気になります。
2014年にヒットした映画「超高速!参勤交代」の舞台となった湯長谷藩は、現在のいわき市に実在した藩です。
参勤交代に思いを馳せながら、東京から旅をしてみるのもまた一興。この寂れた温泉街も、味わい深いものに見えてくるかもしれません。
湯本駅から、いわきグリーンフィールドがある21世紀の森公園まで歩いて30分弱。しかし、その道のりは平坦ではありません。
起伏の激しい地形のため、実際の距離以上に体力を使います。
息切れすること間違いなし。
国体仕様
1995年に開催された国体に向けて整備されたスタジアムは、設備不足のためライセンスを取得できません。昇格を決めたいわきFCは、隣接する広野町のJヴィレッジスタジアムをホームとすることで、ライセンスを取得しました。
シンプルイズベストという言葉がぴったりな、必要最低限の設備だけをそろえたスタジアムです。
建設費は当時のお値段で15億円。
何じゃこりゃ!豪華な野球場
いわきグリーンフィールドに隣接して建てられた野球場。その名も「いわきグリーンスタジアム」。
内野席だけで15,000人近く収容可能と、サッカーならJ1規格に匹敵。随分規模の大きな野球場です。
大きな照明塔が6つ、スコアボードもフルカラーLED方式。夜間照明設備すらないグリーンフィールドとは対照的な豪華設備です。
建設費は当時のお値段で60億円。
そもそも球技場の「フィールド」に対して野球場は「スタジアム」ですから、お金のかけ方も気合の入れ方も全然違いますね。
積極的ないわき市
スタジアムの改修により、例外適用申請をし、ライセンスを取得したいわきFC。
なかなか重い腰が上がらない行政が多いなかで、いわき市の積極的な姿勢はとてもありがたいです。