ポイント😭
- あっという間に解散した福島FC
- 座席はメインスタンドのみ
- 炎天下でキックオフのち日没中止
まさかの日没中止
かつて郡山市を拠点にJリーグを目指していた、福島FCというクラブがありました。
ところが1997年12月、日本中がワールドカップ初出場に浮かれる中、ひっそりと解散。ラストゲームは天皇杯3回戦の清水エスパルス戦、0-3で敗れた試合です。
1995年にJFLに昇格し、1997年に解散。JFL昇格から解散までの期間は本当にあっという間でした。
どうしても解散してしまったことにスポットライトが当たりがちですが、1996年の天皇杯で黄金期到来間近のジュビロ磐田を破ったことは、非常に印象深い出来事です。
しかし、経営難に陥った彼らに手を差し伸べる団体や企業は現れず、あっけなく解散。
当時の記録を振り返ってみると、JFLで過ごした3年間を、開成山陸上競技場で1/3、ここ西部サッカー場で1/3、残りの1/3を福島県内の各地で開催しています。
どのような事情があったかは分かりませんが、47都道府県で3番目に広い面積を持つ福島県を転々とするには、大変な労力が必要であることは想像に難くありません。それにより地元に根付けなかったことも、解散の一因となってしまったのではないでしょうか。
福島ユナイテッドFCやいわきFCが同じ轍を踏まないように願いたいところですが、ユナイテッドの方は大分あやしい気がします。
席が無い!
座席はメインスタンドのみ、バックスタンドは芝生席です。
ゴール裏はフェンスがあるだけ、席は一切ありません。びっくりするほどフェンスの外からまる見えですが、有料試合の開催時も特に対策は講じていませんでした。
まさかの試合中止
どこを見渡しても照明設備がないこのスタジアムは、ナイトゲームの開催ができません。
ところが、2020年8月22日、福島ユナイテッドFCは炎天下のデイゲームを強行したあげく、雷雨により試合は中断。天候回復まで中断時間を設けると日が沈んでしまうという理由で、この試合は中止が決定しました。
避雷針や埋め込み式ゴールが無いなど、そもそもJリーグの定める基準を満たしていないにもかかわらず特例で開催した結果です。
駅から歩いて2時間
スタジアムの周辺は、辺り一面に広がる田んぼ。
駅からは遠く離れていますが、東北自動車道郡山中央スマートインターチェンジからは至近距離。車でのアクセスが無難かもしれません。
美しい山々を間近に感じることができる長閑な環境ですが、一等地に位置する陸上競技場や野球場とのギャップを感じます。
あの山々の向こう側は猪苗代湖です。